Yakushima Time

清水舞/レザークラフト「ariga-to」

ヤクシカの命を余すところなく生かす、レザークラフト作家

清水舞/レザークラフト「ariga-to」

亜熱帯の植物が生い茂る豊かな防風林を生かした「ガジュマル園」で知られる志戸子集落。
屋久島の北に位置するのどかな海辺の町で、手縫いで革小物を制作する清水舞さんは、
ヤクシカの皮を使った財布やキーホルダーを販売している。

清水舞/レザークラフト「ariga-to」

ヤクシカは、屋久島に生息するニホンジカの亜種。
食害による農作物被害対策として駆除されたヤクシカの処理施設が完成したことをきっかけに、
食肉処理の際に生まれる鹿皮を有効利用しようという動きが生まれた。

そんな中、声がかかったのが、レザークラフト作家として独立したばかりの清水さんだった。

清水さんは、2013年、夫婦でダイビングショップを立ち上げる目的でパラオからこの地に移住。

 

「屋久島ダイビング潜り屋」を営むかたわら、2016年、自身の革小物のブランドを立ち上げたばかり。

「ariga-to」というブランド名は、「食料として、私たちの心や体のエネルギーとなってくれた命への
「感謝」を込めた。

 

 

今では、ヤクシカを使った製品が全体の半数を超える。野生のヤクシカは、傷も多く小柄で、決して使いやすい素材ではない。それでもこの素材に惹かれるのは、ヤクシカ特有のしなやかな肌触りと、生きて屋久島の森を駆け回っていたころの気配を宿しているから。

ヤクシカや屋久島産の夜光貝の貝殻を使ったボタンやビーズを、島の作家にオーダーしたり、奄美大島まで足を伸ばし、現地の作家の指導のもと、皮の泥染や藍染に挑戦したり、才能溢れるクラフツマンたちとのコラボレーションにも積極的に取り組む。

 

清水舞/レザークラフト「ariga-to」

商品は、島の土産物店やホテルなどに卸すかたわら、アトリエでセミオーダーも受け付けている。
この夏は、志戸子から隣りの集落一湊へ、アトリエの移転を予定。新たなステージでのチャレンジが始まっている。

 

(取材:一湊珈琲編集室 高田みかこ)

レザークラフト「ariga-to」
住所 鹿児島県熊毛郡屋久島町志戸子181-31
電話番号 080-5309-5213
ホームページ https://www.ariga-to.com
営業時間 13:30~17:30・不定休
駐車場 駐車場有り
交通手段 お車でお越しの際はナビを「志戸子ガジュマル公園」に設定されてください。
地図