Yakushima Time

江川竜彦さん/クラフトビール醸造家「Catch the Beer」

名水あるところ名酒あり、発酵の神秘に日々向き合う、ビール醸造家

江川竜彦さん/クラフトビール醸造家「Catch the Beer」

屋久島空港からほど近い小瀬田集落の旧道に建つ、木造の小さな建物。
センダンの木が目印の旧小瀬田小学校の校庭に車を駐め、古い校門を下った先にあるのが、屋久島初のクラフトビール醸造所「Catch the Beer」だ。

庭には、南国の花が咲き誇り、小さな畑には、野菜やハーブが植えられている。
店内には、「タップルーム」といわれる5席のバーカウンターも併設され、できたての生ビール(1杯、650円〜)をグラスで楽しむこともできる。



「Catch the Beer」がオープンしたのは、2017年秋。
江川竜彦さんときよこさんが、夫婦で千葉県から島に移住して、6年の月日が経っていた。
各々、飲食店に勤め、起業を模索する中で、「島にないもの」「自分たちが好きなもの」を突き詰めていった中で浮かんだのが「ビール造り」だった。

島には2軒の焼酎蔵があり、「三岳」をはじめとした銘酒は数あれど、地ビールはまだない。
深い森から流れ下る豊富な水や、南国ならではの香り高いフルーツやハーブを生かしたビールができるのではないか。

江川竜彦さん/クラフトビール醸造家「Catch the Beer」

島外の小規模醸造所での研修ののち、夫婦で試行錯誤を重ね、自分たちの味を作り上げてきた。今は屋久島の杉のチップや、特産の柑橘類タンカンを使った銘柄を定番に、自家栽培のコリアンダーシード、サワーポメロ、パッションフルーツ、枇杷など、季節限定品が並ぶ。副原料はすべて屋久島産、無濾過、瓶内二次発酵が特徴だ。副原料との相性をみながら、酵母やホップの組み合わせを考える。100L程のロットで仕込むため、短期間で売り切れてしまうものもある。

ちょっと変わったところで、屋久島の森で採取された「屋久島千寿天然酵母」を使った銘柄にも挑戦した。ヨーグルトを思わせるさわやかな香りと口当たりが特徴。

江川竜彦さん/クラフトビール醸造家「Catch the Beer」

直接販売はもちろん、島内の飲食店や土産物店でも、取り扱われている。
「Catch the Beer」が本格始動して初めての夏。ビールの需要が増える季節、「屋久島の味」としてますますその認知度は高まっていく。(1本330ml、560円〜)

(取材:一湊珈琲編集室 高田みかこ)

クラフトビール醸造所「Catch the Beer」
Facebook https://www.facebook.com/catchthebeer/

クラフトビール醸造家「Catch the Beer」 江川竜彦さん
住所 鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬田9-5
電話番号 0997-43-5870
ホームページ http://www.catchthebeer.com
営業時間 13:00~18:00※日曜定休