Yakushima Time

日高真実さん/農家・「食彩なからせ」シェフ

農家の主婦がレストランのシェフに!

農業・「食彩なからせ」/シェフ日高真実さん

屋久島の南に位置する原(はるお)は、屋久島でも有数の農業が盛んな集落。日高家も島の特産品であるポンカンやタンカンを中心に様々な農作物を育ててきた。

自家栽培の野菜をふんだんに使った料理で子どもたちを育てあげた真美さんに、夫の豊さんが提案したのが、「食を通して島の農業や人の暮らしを知って、感じてもらえる」屋久島初の農家レストランの立ち上げだった。
オープンは2014年の春。舞台は、豊さんがセルフビルドした建物だ。

農業・「食彩なからせ」/シェフ日高真実さん

メニューは、日替りの「おまかせ定食 屋久島農家のうちごはん」(1500円)のみという潔さ。定食は、10種以上の惣菜、原集落で小正月に食されるという郷土料理「かいのこ」なる煮物に、ごはんとみそ汁と小さなデザートだ。
「かいのこ」は、さいの目に切りそろえられた野菜とこんにゃくに、鶏と塩鯖からでるコクのあるスープがたっぷり含まれて、滋味深く上品なひと皿。屋久島は、集落ごとにそれぞれの文化が独立しているため、他の集落の住民にとっても新鮮な料理になっている。

農業・「食彩なからせ」/シェフ日高真実さん

中でもぜひ味わって欲しいのが、原集落で伝統的に食べられてきた「かわひこ」の煮物。別名「もち芋」とも呼ばれ、「かごしまの伝統野菜」にも認定された里芋の一種。香ばしい香りと粘りが特徴だ。

食材のほとんどは自家栽培の野菜。
この日はほかにも、季節野菜の天ぷら、飛魚のつきあげ、人参チーズ、ハリハリ漬け、生姜の佃煮、たけのこのきんぴら、水菜の酢味噌、ゴーヤの佃煮、パパイヤのチリソース、鯖味噌、ネギのナムル。野菜たっぷりの身体に優しい料理の数々。常備菜だったり、とれたて野菜だったり、文字通り「農家のうちごはん」を想像させる。

農家レストランとあって、12〜3月の農繁期は長期で休業するが、「1年分の味噌を仕込んだり、常備菜を仕込んだり」休業中も大忙し。充実の日々を送っている。

(取材:一湊珈琲編集室 高田みかこ)

食彩なからせ
鹿児島県熊毛郡屋久島町原896-4
TEL:0997-49-3011
営:11:30~14:00 L.O.(夜は要予約)
休:木曜、第3日曜、12〜3月

食彩なからせ
住所 鹿児島県熊毛郡屋久島町原896-4
電話番号 0997-49-3011
営業時間 11:30~14:00 L.O.(夜は要予約)※定休日は木曜、第3日曜、12〜3月
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