Yakushima Time

市川聡/屋久島野外活動総合センター(YNAC)ガイド

YNAC(ワイナック=屋久島野外活動総合センター)でガイドとして活躍している、市川聡さん。
京都で生まれ、中学高校は六甲山と海が近い神戸、大学は北の大地、北海道で過ごした。

屋久島にやってきたのは、1989年。環境庁の職員としてだった。
3年の任期を終え、東京・霞ヶ関に戻った市川さんを待っていたのは、デスクワークの毎日。
海も山も川もある屋久島の暮らしが恋しくなり、退職した。自然が身近にあった青春時代が影響していたのだろうか。

当時の屋久島は、3日泊まれば「何もないのに何しに来たの?」と地元民に不思議がられる場所だったそう。
縄文杉登山に集中していて、海や川は観光の対象になっていなかった。
「縄文杉だけじゃない屋久島の魅力」を伝える仕事がしたいと、ツアー会社を立ち上げた。

 

ガイドには定評のある「YNAC(ワイナック)」。屋久島の自然や歴史のこと、観光が盛んになり始めたころから現在まで、ガイドという仕事をしながら地域の様々なことを、見守り続けてきた。

豊富な知識と経験。そして自然への思い。ガイドと歩く森は、多くの「きづき」を与えてくれる。

ところで屋久島町では、2017年3月から「山岳部環境保全協力金制度」がスタート。
日帰り登山の場合、1回1,000円の協力金を納入してもらうことで、環境を保全していこうというもの。納入の際に貰えるバッジを協力店で提示すれば、ツアーが割引になったり、お店でプレゼントがもらえたり、様々な特典が付いてくる。

屋久島の観光に関わる人々が、「日本のエコツーリズムを志す観光地の手本になれば」と、知恵を絞って生み出した制度。島をより良くしようという取り組みについても、知って欲しい。

市川聡/屋久島野外活動総合センター YNAC
地図