エシカル消費~豊かさの裏側を考える~

インストラクター:福元豪士(やっくん)

「エシカル」(ethical)という言葉を耳にしたことはありますか?もともとは「倫理的な」を意味する英語で、「『人と社会、地球環境、地域のことを考慮して作られたモノ』を購入・消費する」といったニュアンスで捉えられることが多い概念です。

21世紀に入り、経済を優先する社会システムによって、気候変動に伴う異常気象の多発、森林・水産資源の枯渇、生物多様性の損失、様々な問題が発生しています。その原因の1つは、物を作る人と使う人の繋がりが複雑化し、物がもたらす豊かさとその背景が切り離されていることにあります。

人間は生きていくうえで、消費から逃れることはできません。生活に必要な「衣・食・住」というこれらは「いつ・どこで・誰が・どうやって」作ったのか。私たちが消費しているものやサービスの生産背景を知り、生産者の搾取を助長しないものを買ったり、環境負荷の低いものを買ったりするという行動を取ることは、それ自体が社会問題の解決への貢献となります。

消費者は日々の買い物を通じ、世界に影響を与えることができます。世界で起きている、さまざまな深刻な問題を「消費者として解決する」うえで、自分が与え得る影響について、しっかり考えてみませんか?

関連記事一覧