川の中でヤクシマエゾゼミを発見

屋久島も8月に入り、猛暑が続いております。
里で作業をしていると、ジワジワと汗が出てきます。
こんな時は川にジャボーンと入りたくなりますね!

そうそう、川に入ると言えば、数年前に7月の下旬にて標高1,300m付近の川で、何やら動いている生き物がいたのを発見したのを思い出しました。

お客さんとツアー中の出来事ですが、川を見ながらぼーっとしていたら、何やら目に飛び込んできたではありませんか!?

「なんかあそこで動いているのはなんだろうね?」
「ほんとだねー!なんだろうね!近くに見にいってみようか」

登山道のすぐ脇の川に何やらゴソゴソ動いているいる物体を発見!!
よーく観察していたら、僕らは向かい合って目を丸くしてしまいました。

「セミが川の中を泳いでいるように見えるけど、、、、まさかねーーー」汗
もうちょっと近づいてみよう

目を擦って見直してみても、セミが水の中にいます。
歌舞伎の「隈取り」のようだとも言われる背中の模様を見て、ヤクシマエゾゼミだとわかりました。
ちょっと角度を変えて見てみましょう。

どうみても水の中にいます。

僕の目が間違ってなければ、水の中で動いてます。

エゾゼミって、水の中にいるんだっけ!?
何やらゴソゴソと動いているじゃありませんか!?

この種の生態は詳しくはわかっておりませんが、すでに飛べなくなってしまい川に落ち、余生を終わる瞬間を僕らは見ていたんじゃないかなーと思いました。
それにしても30分以上は観察していましたが、水の中でゆっくりとゴソゴソ動いているヤクシマエゾゼミにしばらく心が奪われてしまいました。

ヤクシマエゾゼミですが、標高800m〜1,800m付近と標高の高いところに生育している5cmぐらいのセミで、スギなどの針葉樹の枝先などにとまっていることが多いみたいです。
「ギーーーギーーー」と低い声で鳴き声は聞いたことはあっても、姿をしっかりと見たことがなかったので、とても興味深い1日となりました。

生き物はまだまだわからないことも多く、たくさんの発見があり、面白いですね。

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