ウィルソン株の新しいお社
屋久島は通常より早く梅雨明けしましたが、不安定な天気が続いています。年々天候が予想しにくくなっています。
今回は、ウィルソン株の「新しいお社」について ご紹介いたします。
今までのお社が老朽化で、横壁が崩壊し崩れかかっていました。このお社は、故 藤山幸彦氏が数十年前に寄贈したもので、正確な制作年は分かっていません。また藤山氏が寄贈する以前にもお社はあったのですが、これは現在、屋久島町の「歴史民俗資料館」に保存されています。
老朽化したお社を建て替えるために、昨年から藤山幸彦氏のご子息、藤山幸赳氏を中心に「木魂(たましろ)神社奉賛会」を立ち上げ、お社の制作がはじまりました。
お社の制作者は、屋久島「福島木工家具店」の福島晃氏。
制作の経過はブログで見ることが出来ます。
扉、鰹木は屋久島のヒノキ、特に扉のヒノキは一枚板で制作されています。床板は耐久性の高い屋久島地杉の黒心材、その他も油分の多い地杉の赤身を要所で使用しています。屋根部分、お社底部は漆を塗っています。
スギは、屋久杉ではなく屋久島の地杉を使用しています。屋久杉は天然のスギで1000年以上のスギ、地杉は人が植えた杉。屋久島の地杉は、他地域のスギに比べ脂分が多く、耐久性があると言われています。持続可能な利用という観点からも屋久杉ではなく地杉を使ったことに意味があると思います。
そして2022年7月7日、有志数名でお社の入れ替えを行ってきました。
手押しトロッコで、トロッコ道を運び、登山道はお社を土台に乗せて運びました。ウィルソン株内で、益久神社の大牟田氏に神事を執り行っていただき、これまでのお社も無事に運び出すことができました。
作業の様子は、動画でご覧ください。