誕生日に皆でゴミ拾い ”バースデークリーンアップ”
こんにちはMBC屋久島支局の藤本です。
誕生日にまつわる素敵な活動を取材してきました。
「誕生日のプレゼント、物はいらないから、ビーチクリーンしたい。みんなの誕生日がそんな日になったら、素敵じゃない?」
5月末、自分の誕生日を迎えた屋久島在住の上田奈緒美さんが呼びかけて、屋久島町湯泊の海岸で清掃活動が行われました。
SNSや集落放送で呼びかけたところ、地元住人や観光客などおよそ60人が集まりました。
「ゴミってゴミになる前は、人間にとって役に立つものだったり宝物だったりした。そういう物を生み出しているのは人間で、それを拾えるのも人間。」
海で過ごすことが多い上田さんは、ウミガメや様々な海の生物を日頃から観察しており、海洋ごみが漂着し続ける環境を少しでも改善したいと、漂着したゴミを回収する活動も行っています。
この日は2時間かけて漁網や廃プラスチックなど30袋相当のゴミが回収されました。
偶然参加した東京からの観光客の女性は。
「ごみ掃除をしているのも初めて見ましたがこんなにあると思わなかった。一回粗大ごみを拾ったけど、また二袋目を拾っています。」
地元のフリースクールが授業の一環として、ゴミ拾いに参加。
自分たちの住む島を綺麗に保とうと協力しあって拾い歩きました。
活動の最後には湯泊集落から、自然や身体に優しい手作りジュースやジェラートが参加者に振る舞われました。
「みんなの心が一つでね、一気にこんなにキレイになった。ちっちゃな、ちっちゃな歩みかもしれないけれど昔のようにイキイキした海や自然がもどるように、湯泊区もいろんな団体の方々と力を合わせて、少しずつ進んでいきたい。」
湯泊区の立澤区長は話します。
中学1年生になる上田さんの長女は、
「もっとビーチクリーンに取り組もう」と呼びかけました。
活動後、きれいになった浜で遊ぶ子どもたちの姿に、美しい自然があたりまえにあることのありがたさを改めて感じました。
屋久島では様々な団体、学校なども環境保護に関する取り組みを行っており、エコツアーガイドの中でも、”ゴミ拾い”と”観光”をかけあわせたツアーが始まっています。
2回目の開催となるバースデークリーンアップは、NPO法人HUB&LABO Yakushimaが企画しました。
開催希望者はホームページから受け付けています。
HUB&LABO Yakushimaホームページ https://hublabo.org
(取材協力)
湯泊区の皆さん
Being School Yakushima
NPO法人HUB&LABO Yakushima
撮影
Juggad 藤本 瞳
記事
MBC屋久島支局 藤本 新平