藤原和寛さん/出張料理と焚き火カフェ LITTLE KNOT 屋久島
屋久島の豊かな自然と生命の循環を料理と焚き火を通じて表現
テントを張ったり、キャンプ用品をそろえたりするのはおっくうだけど、重たい鉄製のダッチオーブンやスキレットを使った焚き火料理や、屋外での燻製は体験してみたい。
そんな欲張りな願いを叶えられる、出張料理と焚き火カフェの「LITTLE KNOT(リトルノット)屋久島」が、この冬開業した。
顧客の自宅や別荘へのケータリング、キャンプ場や庭に赴く出張焚き火料理やカフェ、設営や撤収も込みのキャンプ用品レンタル、そのサービスは多岐にわたる。
焚き火料理といっても、ソーセージやマシュマロを炙るだけではない。島のホテルや飲食店で経験を積んだ料理人で、本人もアウトドアをこよなく愛する、藤原和寛さんが、自身の経験をもとに「食」と「焚き火」をテーマに始めたサービスなのだ。
野外出張料理のメニューは、前菜、燻製、ダッチオーブン料理、スープなど、予算と食材に合わせコーディネイト。キャンプ場や事前に了解の取れた宿泊施設の庭などに配達、セッティングする。
「食」と「焚き火」にまつわる様々なオプションもあり、焚き火で焙煎したコーヒーをその場で抽出なんていうレアな体験もできる。
焚き火料理の魅力は、遠赤外線の効果で食材のうま味が凝縮されるだけでなく、ゆれる炎、煙の匂い、舞い散る灰など、五感を使って楽しめるところ。ゆっくりと灰になっていく流木を眺めていると、日頃の疲れも炎の中に溶けていく。
「ホテルを退職したことを機に、もっと自分らしく生きたい、屋久島の豊かな自然と生命の循環を、料理と焚き火で表現したいと思った」という藤原さん。キャンプインストラクターと自然体験活動指導者NEALリーダーの資格を生かし、災害時に役立つキャンプスキルのワークショップも企画中。「様々なジャンルの方とのコラボレーションにもチャレンジしていきたい」と、今後の展望を語る。
料金は、出張焚き火カフェ=1人2,500円(2人~)、野外出張料理(出張費込み)=1人8,000円~(たき火カフェ含む、2人~)。
ケータリングは1人5,000円~(10人~)。