夏に向けて

こんにちは。YakushimaFilmのアキです。

6月も終わりに近づき、そろそろ屋久島も夏が始まりそうです。
いやー今年の梅雨は長かったです。
2月ぐらいから天候が不安定な時が続き、5月も雨が多く降った記憶があります。

さて例年より開花の早かった石楠花も終わりを告げ、来年の開花に向けて、せっせと新しい葉っぱが太陽に向かって光を集め出してます。

自然は本当にすごいなーと思います。
毎年、同じ時期に同じことが大体起こります。
毎年起きる同じ現象を、先代は四季の指標にしていたんでしょうね。

現代社会ではカレンダーと時計が主流になったことで、自然から四季を読み取るのとは逆 に、カレンダーや刻まれた時間で、四季を読み取るようになっていることからも、時代の流れを感じます。

6月のある日。早起きして奥岳へと向かっていた途中で出会った景色です。
前日まで降り続いた土砂降りが止んで、太陽が出てくると、一新された神秘的な景色が目の前に広がっていました。
梅雨時期に時々見られる景色ですが、あたりに雲海が広がり、ご来光の光が優しく森を照らしていました。
自然の素晴らしさは、毎年同じような時期に起こる現象でも、同じものがひとつとして存在しないところです。

ずっと見ていると、だんだん雲が広がっていくところがありました。気づくと、あたり一面が雲海に覆われており、天空の島にいるような錯覚を起こすほどでした。
何度見ても、時間を忘れて、ぼーっとできるこのひと時がやめられません。

森の中はというと、天上界とは一変して、うっそうとした森の中に木漏れ日がスポットライトのように差し込んでいました。
こんな場所でゆっくりコーヒーでも飲んで朝ごはんを食べたいものです。

そうそう、この記事を書きながら、ふと!こんなことを思い出しました。
僕の小さな頃は、ちょうどファミコンが世の中に出始めたときでした。
出始めてすぐは手に入らなかったので、近所でファミコンを持っている友達の家にみんなで溜まって、画面に釘付けになっている時期もありました。
持ち主でもないので、僕はコントローラーを持つことはあまりなく、、ただただ画面をみて羨ましく思っていました。
何かファミコン以外にできる、おもしろい遊びがないかと考えました。

そこで思いついたのが、実家の裏山に「口裂け女」の逸話(お父ちゃんたちが作った作り話だと大人になり判明)があり、その口裂け女の洞窟を見た人がいるという噂を信じて、探検することにしました。
ファミコンにハマっている仲間の中から、興味のありそうなメンバーを募り、学校が終わってから、週末などを利用して探検へ!!
道に迷わないように、みかんの皮を見えるように置いて行ったり、途中の泥沼のところにあったツタを使ってターザンしてみたり、、たまに風が吹いて周りの葉っぱが揺れると悲鳴をあげたりと、これが意外にやってみると面白く、そしてちょっぴりスリリングなこともあり、、、しまいには帰りが遅くなってお父ちゃんに怒られる事になったりと、、、、
結局「口裂け女」の洞窟は見つからなかったのですが、あの時の探検は、今でも強烈に覚えています。

あの時、お父ちゃんがみんなと一緒の時期にファミコンを僕に与えていたら、きっと僕は違った人生を歩んでいたかもしれません。
あの泥臭い遊びが、今の自分の一つを創ってくれていることに違いありません。あの時、あの時間は戻せないけど、今日、これからは好きに決められる時代です。

いよいよ屋久島も夏に突入します。
昨年度「世界自然遺産」30周年を迎えました。
白神山地と同時に日本初の自然遺産に登録されたこの島は、観光がメインではなく、「守る」がメインです。

この雄大な自然環境から学ぶことの大きさは、現在社会を生きている全ての人にとって、かけがえのない体験となるはずです。

自然と人が近い距離にある屋久島。

屋久島での体験が、いつかみなさんの人生を大きくシフトさせる旅になることを願っています。

ちなみに最終的に僕の家にきたのはマイコンでした。。。涙
お父ちゃんが言っていたのは「これからはこの時代が来る」って、その時は名前を間違って買ってきたぐらいトンチンカンな親父なんだと思っていましたが、今振り返ると、あの時のお父ちゃんの選択は間違ってなかったと思います。
しかし、、、ファミコン、、、欲しかった。。。。。笑

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