牧野富太郎と屋久島。そしてヤクシマダケ開花

今年話題になった植物学者「牧野富太郎」は、日本の植物分類学の草分けでした。
明治維新の時代に初めて日本に入ってきた西洋の近代植物学を学び、その知識を活かして日本の植物に情熱を傾けました。彼は日本全国を旅し、植物の調査と採集を行い、それを広く世界の学会に紹介しました。命名した植物の学名は、1500を超え、その中には日本国内外で知られる多くの種が含まれています。

牧野は、1909年(明治42年)9月1日~9日に植物採集で屋久島を訪れ、3泊4日で宮之浦岳に登り、いくつかの植物を採集しています。そして貴重な植物を発見し、それらを世界に紹介しました。

ヤクシマシオガマ

その中には、ヤクシマスミレ、アオツリバナ、オオゴカヨウオウレン、ヤクシマシオガマ、アクシバモドキ、イッスンキンカ、ヒメヒサカキ、アオツリバナなどが含まれています。

ヒメヒサカキ

牧野が命名した植物にヤクシマダケ(学名Pseudosasa owatarii (Makino) Makino ex Nakai)がある。屋久島では通称ヤクザサと呼んでいて、宮之浦岳、永田岳、本富岳など風が強いエリアで見ることができます。

ヤクシマダケ

2023年は、久しぶりにヤクシマダケの花が咲きました。ヤクシマダケは50年に一度一斉開花すると言われていて、前に一斉開花したのは1960年代らしいのでそろそろ起こってもおかしくないと思われます。
今回は部分的に開花していて、花の撮影、穂の撮影に成功した。

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