桃源郷の奥岳
こんにちは。YakushimaFilmのシュンゾウです。
山岳エリアにも春がやってきて、たくさんの花が咲き乱れています。この時期の山はトップバッターの花が終わり始めて二番手の花が咲き始めるので、もっとも多くの花を確認できる印象があり、華やかな山を楽しむことができます。今回は様々な写真で、5月中旬ならでは!の屋久島の華やかさをお伝えしたいと思います。
4月から咲いている「アセビ」。まだ遅い開花の個体が楽しめています。
「ツクシショウジョウバカマ」。「アセビ」と並んで奥岳で春一番に咲く花。こちらももう終わりの時期を迎えていますが、まだ確認できています。
「ミツバツツジ」。こちらが先ほど言及した僕的には二番手の代表的な花です。ただいま見頃を迎えています。
めっちゃ綺麗です。
そして、屋久島ではとても多い木である「ハイノキ」が咲き始めています。縄文杉が生きる1000m付近の標高ではもう終わりつつありますが、さらに標高の高い奥岳はこれからまだまだ楽しめます。
スギの大木に着生してよく咲いている「ヒカゲツツジ」は、まるで杉が花を咲かせているかのようです。
こちらは花ではありませんが、ゲストと歩いていると「あの黄緑の花は何ですか?」とよく訊かれます。これは「ユズリハ」という木の新芽です。山をとても華やかにしてくれています。
雲海のかかる永田岳。もう花に、新芽に、雲に、巨石に。
ため息が出てしまうほど屋久島の奥岳は桃源郷となっております!
坊主岩。
この桃源郷の世界に、今年はなんと!屋久島町の花に指定されている「シャクナゲ」が早めの開花をはじめています。こんなに早いのは初めてです! もう、奥岳が華やかで華やかで。生物多様性の奥岳を満喫するなら今が旬ですよ!
もう言葉で飾ってしまうと安っぽくなってしまうので、どうしたらいいものか。どうか今回は駄文をお許しください!
山小屋や高圧線など、人工物のいっさいない原生の山岳に身をおけば、太古から流れる悠久の時が流れ始め、何とも言えない幸福感で心が満たされていきます。
縄文杉で引き返してしまう登山客が多いですが、この時期は是非奥岳に足を運んでみてください。
以上、奥岳から旬の屋久島のお届けでした〜!