藤山通孝さん/しゃぶしゃぶの宿・民宿やまびこ
屋久島育ちの黒豚をおなかイッパイめしあがれ~!
「たくさん食べてね~」と、屋久島産六白黒豚肉スライスが丁寧に敷き詰められた大きな器を持ってきたのは、民宿やまびこの藤山通孝さん。
綺麗なピンク色の豚肉は、食べ放題のしゃぶしゃぶや、厚切りトンカツ定食で提供される。民宿やまびこでは、宿泊客のみならずお食事だけのお客様も承っており、店内は島内外のお客様で賑わう。
「大自然の中で育った屋久島の黒豚をおなかいっぱい食べてもらいたい」
そう語る藤山さんは屋久島安房の出身。屋久島産の六白黒豚の提供を始めたきっかけは、観光客の少ない冬場の屋久島をなんとかしたいという思いからだという。実は、藤山さんの仕事は民宿やまびこだけではない。
島内全域に渡る生ゴミ空き缶収集業、堆肥肥料製造販売、旧焼却場の整理業務、屋久島産六白黒豚養豚業。
これらは全て藤山さんが経営する“宝珠産業”の業務。
「屋久島のものができるだけ無駄なく活用されるように」と、社長自らほぼ24時間体制で仕事をこなす。
民宿やまびこで提供される豚肉は、もちろん藤山さんが育てたもの。屋久島は高温多湿で、しかも勾配地や耕作放棄地が多いため、放牧に適した土地だと語る。宝珠産業の業務内容は、いっけんバラバラのように見えるが、実は全て繋がっている。
まず、収集した生ゴミを堆肥に→その堆肥を島の農家に提供しそこで育った野菜を集荷販売→同時に畑で出たくず野菜や焼酎会社から出た芋の皮の一部を配合飼料として自社の豚のエサに→それを食べ育った豚肉は、“民宿やまびこ”でお客様のテーブルに並ぶ。
「屋久島のものが屋久島の中で回っているように」これが藤山さんのモットーだ。
「僕はいろんなことを“もったいない”という観点で見てしまうから、根っこは貧乏性なんだろうね」
と話すが、これまでの人生、やるべきことが目の前に“ポコン”と現れて不思議とせざるを得ない流れになってくるという。藤山さんの笑顔からは屋久島愛が溢れている。
しゃぶしゃぶの宿 民宿やまびこ
住所 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房1763-41 |
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電話番号 | 0997-46-2738 |
ホームページ | http://89yamabiko.wixsite.com/main/plate |
営業時間 | 「屋久島産六白黒豚しゃぶしゃぶ食べ放題」(前菜三種盛り、豚バラ、肩ロース、下ロース、おじやorお蕎麦、デザート付き)¥3,500 「とんかつ定食」(ロース&ヒレ肉、小鉢、豚汁、ご飯付き)¥2,000※いずれも前日までの予約 |