リレーエッセイ わたしの好きな屋久島
新型コロナウィルスの流行が収まったらどこかに行きたい。
そんな皆さんに、屋久島の旅の楽しみをつづったエッセイご紹介します。
あずちゃん『栗生海水浴場』
湾内にあるこの海水浴場の波は、たいていいつも穏やかで、波の音も優しく心地よい。
浮かれた心がいつの間にか、穏やかな気持ちに変わります。
夕方になると、海は青からシャンパンゴールドに色を変えます
昼間のあの青い青い海が嘘みたいに、ちょっぴり切なくて上品な色。日が沈んだ後の、この時間は空の色も秒刻みで変化していきます。この景色を見るたびに、私は1日1日がものすごく愛おしく感じられるのです。
内室紀子さん『春の照葉樹林』
俳句の季語で「山笑う」という言葉があります。
まるでうたう様にゆったりと揺れる森の姿は、春の喜びで満ち満ちており、まさに「山笑う」としか言いようがない美しさです。
そんな森を眺めるたびに、私の心も春の喜びで満たされます。
日々の暮らしは、全てが順風満帆と言う訳ではないけれど、この森が身近にあるだけで、私の日常は結構上々なのではと思えるほどです。