田平拓也さん/「屋久島ガイド旅樂」代表
樵(きこり)体験で屋久島に魅了されたツアーガイド
「屋久島はいろいろな人たちを惹きつける島です」
エコツアーガイドの田平拓也さんは、五感をフルに使いお客様のニーズに合ったツアーを提供することで人気の“屋久島ガイド旅樂”代表だ。
田平さんは20年前に長崎から屋久島に移住。学生時代から「森を案内する仕事がしたい」と思っていたというが、当初はオーストラリアやハワイをフィールドとして考えていた。しかし、海外に行く前に日本の森を知らねばと訪れた屋久島で1年半ほど樵を体験したことで、すっかり島の自然に惚れ込んでしまったという。
その後、勉強のため一度は島を出てオーストラリアに滞在したが、わずか三ヶ月で屋久島に戻って来た。
「日本中探してもなかなかこんな素晴らしい森はないんじゃないかと思います」
田平さんはプライベートでも屋久島の自然を堪能している。休日はオーストラリアで出会った妻・ゆかりさんと8歳になる子供と一緒に沢登りなどしてすごす。雨が多く水や緑が綺麗な屋久島で過ごすと、身体的なストレスが少ないとの声をよく耳にするが、妻・ゆかりさんによると「化粧水の減りが少ない」のだとか。湿気に満ちている屋久島全体が、天然の保湿剤のようなものなのかもしれない。
「屋久島で流れる1分と都会で流れる1分とでは、時間の流れが違う気がします。屋久島での1分は長く感じますね」
「森」を「里」で感じる Gallery TABIRA
田平さんは、ツアーガイドだけでなく撮影コーディネーターや、ギャラリーも経営している。
「Gallery TABIRA」は、屋久島空港が位置する小瀬田集落にある。事務所も兼ねたギャラリーには、田平さんが撮影コーディネートの仕事で出会ったアーティストや、島内で活動する作家など様々なジャンルの作品が期間限定イベントとして展示されている。
作品の素晴らしさを通して島の美しさを感じ、屋久島の中でそれらを共有できないかとギャラリーを作った。田平さんの多種多様な人たちとの交流の深さが伺えるスペースになっている。
島のゆったりした時間を感じながら歩く森。
屋久島に惚れ込んだ田平さんのギャラリーには、そんな屋久島の時間軸を感じさせる作品が並んでいる。
MBCラジオ「やくしまじかん」 2015年8月1日OAより
旅楽
住所 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬田815-31 |
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電話番号 | 0997-43-5956 |
ホームページ | tabira.biz |