屋久島で見る天の川

”天の川”と天柱石

”天の川”と天柱石

『ここには本物の夜がある』これが 4 年前僕が移住を決めたきっかけでした。
梅雨が終わりを告げると待ちに待った夏がやってきます。本日は7月7日、七夕です。
七夕はおりひめとひこぼしが1年に1回だけ天の川をこえて会える日と言われています。
天の川は七夕前後しか見れないと思っている人もいるのではないでしょうか?
実は天の川は1年中見ることができます。
しかし、冬の夜は銀河の中心(天の川)の反対側を見ているのに対し、夏の夜は銀河の中心部分(天の川)を観測に一番いい時間帯(20 時~22 時)ごろに見ることができるので天体観測にはおススメの季節となります。
ちなみ に旧暦の七夕はお盆前後となっていて、夏休みに入ってからぐらいからがより観察しやす くなります。

“天の川”と障子岳

“天の川”と障子岳

都会に住んでいると街の明かりのにぎやかさに星たちは身を隠してしまいます。
だから郊外の明かりのない場所を探さなくては星たちは姿を現してくれません。
しかし、屋久島は海に囲まれた離島で街灯なども少なく、人の生活圏内でもびっくりするぐらいの星たちの姿を見ることができます。東から南の空を見上げるとうっすらと雲のようなものが浮かんでいればそれが天の川、星たちの塊です。

森から見る”天の川”

森から見る”天の川”

令和の現代、星たちの姿を見るのも容易ではありません。しかしこの島には少し道を外れると縄文時代と変わらないような本物の夜が存在します。そこではウミガメたちの命の営みがあったり、満天の星が煌めいていたり、物の怪の気配がしたり・・。素晴らしい夜の 世界が待っています。
写真のすごいところは目では捉えられないほどの細かい星まで写すことができるところです。
美しい星空の写真を撮るには三脚や明るいレンズ、GPS などの道具やちょっとしたコツ が必要です。特に山岳エリアでの撮影は機材を背負い真っ暗な山を歩き、設定を整え何枚 もシャッターを切ります。地形や星の位置を熟知していないと構図が決まらないので天候 や月の満ち欠けも含め何日も前からの勝負となります。

海岸から見る”天の川”

海岸から見る”天の川”

星を見るのは海岸がおススメです。明かりも少なく海風が気持ちいいです。山から見る星空も格別なのですが、山泊まりはハードルも高くなります(山頂付近に小屋はなし)。
どうしても山!という人や、里で星空の撮影をしてみたい、星空と撮ってほしいという方は
ぜひガイド付きで夜の世界を楽しんでください。
いつまでも屋久島に本物の夜があることを七夕に願って。
夜の屋久島写真に興味がある人は以下の URL へ!https://yakushimafilm.com/tag/night/

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