笠井廣毅さん/屋久島フリークライミング協会
2020年の東京オリンピックの正式競技となった、スポーツクライミング。
この普及に取り組んでいるのが、2016年に発足した「屋久島フリークライミング協会」会長の笠井廣毅さんだ。
笠井さんは、宮之浦生まれの49歳。
普段は水道屋さんとして働きながら、室内ボルダリングジム「VIVA2」(宮之浦)を経営していている。
クライミングは、ロープを使う「ロープクライミング」と、ロープを使わない「ボルダリング」がある。
笠井さんが主に取り組んでいるのは、ボルダリング。身体一つで、岩や壁に挑むスリリングなスポーツだ。
協会では、初心者向けの講習会や会員向けのコンペティション(競技会)もやっているが、メインとなる活動は「岩の開拓」。
屋久島は花崗岩でできている島。岩はそこら中にある。しかし、岩であれば何でもいいわけではない。突起があったり割れ目があったり、形状が変わっていたりする岩を探して、そこに課題となるコースを作るのが「岩の開拓」だ。
日本では10級から6段まで、様々なレベルのコースがあり、笠井さんたちが開拓しているのは、2級、1級、初段を中心としたコース。
「クライミングジムは日本で約500か所くらいあって、実際に自然の中にある岩に登りに行く人も増えているのではないでしょうか」と笠井さん。
いま開拓している島の南のエリアは、2017年12月の「屋久島ボルダリングフェス」で公開。いい岩がたくさんあって課題もたくさんある、自信を持って紹介できるエリアだ。
「屋久島からクライミングのオリンピック選手を出したい」という夢もある。
若年選手も活躍するクライミング業界、屋久島出身の選手が登場する日も近いかもしれない。
MBCラジオ「やくしまじかん」 2017年9月30日OAより
屋久島フリークライミング協会
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