屋久島の冬景色

今年は雪が多そうですねー?と数ヶ月前に予報されていた通り、12月に入って日本海側、関東甲信の山沿いは記録的な大雪に見舞われています。
いったん冬型の気圧配置は緩みそうですが、年末年始に向かって大寒波がやってきそうな予報となっており、今後最大の注意が必要です。充分気をつけていきましょう。

さて、みなさんは屋久島というと、鹿児島県の南部に位置するので、「あたたかい島」のイメージがあるようですが、12月になれば山間部から頂上にかけては雪景色と変わっていきます。
屋久島に来島される旅人の中には「えー雪が降るんですかーー!!」なんて驚く方々も多くいらっしゃいますが、標高1,800m付近(奥岳)は、例年積雪2-3mも降り積もる島なのです。

最近の僕は、屋久島も山間部に雪が降った報告が上がってきて、ソワソワしている日々を送ってます。
冬の屋久島の奥岳の素晴らしい景色をまた目に焼きつけたいと思い、この予報だと年が開けてもまだ寒波が続きそうなので、冬道具を出し始めました。
一つ一つのギアが壊れていないか?道具は全て揃っているかと、念入りに道具をチェックし始めてます。
今はまだ数十センチ程度の雪も、来年になればメートル単位に変わっていくので、道具はしっかりとチェックしておかないと、命に関わることになりますからね。
今回紹介する写真は、2017年の12月に永田岳を登山中に撮影したものです。

森の中はすっかり雪景色に姿を変え、いつも見ている景色が全く違った世界に変わっています。

石(しゃく)楠(な)花(げ)の枝も芸術作品のように生まれ変わっていて綺麗です。

枝などに強風によって付着した樹氷や粗氷が長くなってできたものだそうです。「エビの尻尾」なんてネーミングがついており、可愛いです。

登頂するまではあたり一面雲に覆われていたのですが、下山時に雲の合間から永田岳の右側にあるローソク岩が姿を表してきました。

望遠で撮影してみると、雪化粧をしているからか、いつもみている感じとは変わり、かなり繊細に見えることに感動しました。

以前「やくしまじかん」田中の記事で「屋久島の秋さがし」(2020.11.30掲載)の中の最後の写真がアセビの写真がアップされていたのを思い出し、
https://yakushima-time.com/5256/
こちらはさらに雪が降り積もったアセビをアップします。

最後にヤクジカ雪の中から顔を出してました。
厳しい寒さの中で植物も生き物もたくましく生き続ける姿に、生き物の力強さを感じました。
僕らも今年一年コロナウィルスに悩まされてきましたが、その中に希望をみて歩んだ一年となりました。
近年感染者の数も増加傾向へと不安なことも多くありますが、大自然で生きる生き物のように、力強く生きていきたいと思います。

今年一年”やくしまじかん”にて僕らの映像を楽しんでいただき、屋久島の雄大な自然を楽しんで頂けたでしょうか?
2021年も自然の中から感じれる素晴らしい恩恵を、写真を通じてメッセージしていけたらと思っております。

来年がどうぞ皆さんにとっても素晴らしい一年となりますように。

屋久島Film
https://yakushimafilm.com

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