林田留美子さん/リンパドレナージュ講師
身体って凄い!学んだことを伝えたい
「私は、”身体って凄いんだよ”って、みんなに伝えたいだけなんです」
平内集落に住むリンパドレナージュ講師/ying yang japan 主宰の林田留美子さんは、鹿児島市の出身。先に移住していたご主人との結婚を機に20年前に屋久島へ移住した。
”リンパドレナージュ”とは、リンパの流れを活性化させ、ハンドマッサージによって身体の老廃物の排出を促す施術方法。
現在は講師として活動している林田さんだが、実はリンパドレナージュに出会うまでは、自身の身体に様々な不調を感じていたという。
そんなとき、友人からリンパドレナージュの施術方法を教わり、見様見真似で自分の身体に施したところ、それまで悩まされていた頭痛がなくなり、周りから「顔が小さくなったね」と言われるようになった。
「それまでは、朝起きて鎮痛剤を飲む日々だったんですが、ある日、全く薬を飲まなくなっていることに気が付きました。施術を始めてから短期間だったにもかかわらず、みるみる自分の体調が変わっていくのに驚き、”絶対これを学びたい!”と強く感じました」
それからの林田さんは、無我夢中でリンパドレナージュについて調べたという。どうにかして学びたいとの思いでたどり着いた”日本DLM技術協会”に問い合わせたところ、「解剖生理学を学んだ医療関係者じゃないと講座を受けられない」と断られてしまった。
しかし、何度もその強い思いを伝え、同協会の解剖生理学の講座に通うことを条件に、医療関係者に交じってリンパドレナージュ講座に参加できることが許可された。そうして月に何度も屋久島と東京を通う日々が始まった。
「まだ小さかった息子を置いて東京へ行くのは、毎回うしろ髪を引かれる思いでした。でも”今行かないと一生後悔するかもしれない”と心を奮い立たせて家を後にしていましたね。今思えば、私のやりたいことを理解して行かせてくれた主人に感謝です」
身体が変わると、人生が変わる
ようやく受講できた講座だったが、「とにかくすごく厳しかった」と語るほど、緊張感に包まれたものだったという。しかし、そこで得たものは、その後の林田さんの人生に大きな影響を与えた。
「講座では、知識だけでなく、”この仕事をする上で大事なことは何なのか?”などの心構えなどを徹底して教えられました。ホスピタリティだと思ってやっていたことが、実はただのルーティンに過ぎなかったと気付かされたり。何もできてない自分を知ることから始まり、全てが学びでした」
そんな日々を送っていたとき、知人に頼まれリンパ浮腫で苦しんでいる方をマッサージしたところ、その評判が広がり、次第に予約が取れないほどの人気セラピストになった。
「かつて私がそうだったように、施術の後、みるみる体調が良くなるお客様を見ると本当に嬉しいですね。余分な老廃物がなくなり身体がスッキリしていくにつれ、言動や表情が軽やかで明るくなっていくお客様を見ていると、実は身体がその人の人間性や人生まで決めているのではないか?と感じるんです」
学んだことを誰かに伝えたい
現在は、定期的に自身のブラッシュアップも行いながら、DVTMインストラクターとして医療従事者を対象とした講習会やセラピストを養成する講師としても活動している。実は数年前に大病を患ったことで、これまで自分が学んだことを誰かに伝えたいと思うようになったのだという。
「リンパドレナージュに出会ってから10年経ち、今は人材育成に携わっています。セラピストは、お客様のどこに不具合があってどうすればいいのか?という”身体の見立て力”がとても大切になります。様々なお客様の身体に向き合ったセラピストの不安に、講師としてちゃんと寄り添えるような人でいたいですね」
小さい頃から、自然の中で遊ぶことが大好きな林田さんは、屋久島に住んでからも自然を満喫している。
「自然の中にいると、自然って完璧だなぁと感じます。それと同じように、身体の仕組みも完璧なんですよ。一見、不具合だと感じることでも、身体には必ず”理由”があり、それが解明できたとき、私は思わず、”身体って凄いでしょ!”とみんなに伝えたくなるんですよ」
(取材:Written by 散歩亭 緒方麗)
リンパドレナージュ講師/ying yang japan主宰 : 日本DML技術者会認定DVTMインストラクター/AEAJ日本アロマ環境協会/JAMHA日本メディカルハーブ協会認定校/NARD JAPAN ナード・アロマテラピー協会
- 住所 : 屋久島町平内
- 連絡先 : 090 5280 9705