屋久島で一番早い夏祭り・平内海中温泉祭り

7月22日屋久島の南部平内集落の平内生活館ふれあい運動広場で、
4年ぶりとなる平内海中温泉祭りが開催されました。

夕刻、平内海中温泉に祀られる「湯の神様」で集落の繁栄と温泉入浴者の安全祈願が執り行われました。

慌ただしく準備を行う実行委員会メンバーの黄色いハッピ。
一見、虎模様を思わせるそのハッピ、なぜ黄色なのか伺ってみました。

「八幡は昔から黄色。駅伝も町体も。80年前には黄色やった。」
平内集落出身の倉野廣行(81)さんによると、
物心ついたときにはこの地域のカラーが黄色だったというのです。
(※八幡地区=小島・平内・湯泊、の3集落 町体=屋久島町町民体育祭)

「目立つから」、「南部にある真ん中の地区だから」などの意見もあり、
代表カラーの黄色を4年前に取り入れたとのことでした。

午後6時、舞台演芸の始まりです。
幼稚園、小・中学生、地元団体の歌やダンス、カラオケのど自慢と続きます。

今回は屋久島の世界自然遺産登録30周年を記念して、
屋久島観光大使、そして演歌歌手でもある西田梨沙さんの特別歌謡ショーがあり、
会場は最高の盛り上がりに。

直前に出演が決まった屋久島に縁のある大物アーティスト・竹森マサユキさんも登場し、
テレビ番組の主題歌になっている曲「ハイホー」を熱唱、
「え、この曲聞いたことある!!」「偽物?いや本物だ!」と、会場がどよめきました。

竹森マサユキさんと屋久島とのご縁についてはこちらの記事をご覧ください。
いなか浜をテーマにした楽曲を歌うのは、あのアーティスト! – やくしまじかん

平内高齢者交流サロン「はおらま」の有志と舞台に上がった渡邉浩大会会長は、
「10年後、20年後も平内の祭りを覚えておいてほしい。」と挨拶し
海外からの来場者のためにと、日本語に加え英語で挨拶を行いました。

今回で20回目となるこの祭り、もともとはお盆に盆踊りとして行っていたものが、
盆踊りを支える青年団が減少していたことと、家の用事などが重なり多忙となることから、
大きなお祭りは時期を変えようと試みたのが始まり。

第一回は8月末に開催するも、台風が直撃。

せっかくだから「屋久島で一番早い夏祭り」にしようと話し合い、
屋久島を離れている子どもたちも戻って来られる、夏休み最初の休日に
行なわれるようになった。

様々な状況のなか、来場する人達を支える地元青年団や消防団を忘れてはならない。
集落の祭りをなんとか守ろうと努力してきた証が今に続く。

400人だった来場者は、今や1300人に達している。
これからも集落、祭りを盛り上げる関係者の努力が続く

<取材協力>
平内海中温泉祭り実行委員会
屋久島町立 八幡幼稚園
梨沙ミュージックオフィス https://ameblo.jp/risa1015/
竹森マサユキ http://www.takemori-1538.com/


記事・撮影
MBC屋久島支局 藤本新平

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