ツマベニチョウが舞う島

屋久島も9月下旬になり、朝方は涼しい日も増えてきました。今年も暑い8月だったせいかようやく体が安らぐ季節になってきました。本州の山では霜が降りるなどの便りも届き確実に季節が進んでいます。とはいえ屋久島の里では11月くらいまでは日中は暑い日もあるためか様々な蝶が飛んでいます。今回はその中でもツマベニチョウを紹介したいと思います。

【ツマベニチョウ】

ツマベニチョウはモンシロチョウと同じシロチョウ科の仲間ですが、モンシロチョウに比べると大きく、力強く飛ぶのが特徴です。また羽の先端部分のオレンジ色がとてもきれいです。日本では九州南部から八重山諸島に分布していて、海外では東南アジアに分布しています。私も東南アジアのボルネオに旅行に行った時、ツマベニチョウに出会い屋久島と熱帯の繋がりに感動したのを覚えています。屋久島に観光で来られた際にはぜひ見ていただきたい蝶です。南国にきた気分になれますよ。ツマベニチョウは道沿いのハイビスカスの花に蜜を吸いくるので待っていると見ることができます。マベニチョウに出会えることができる屋久島ですが、心配なこともあります。ツマベニチョウはギョボクという木の葉に卵を産み、幼虫はその葉を食べて育ちます。

【ツマベニチョウ卵】

【孵化】

【蛹】
ギョボクは海岸近くから標高200mぐらいの森に育つ木ですが、開発によりギョボクが育つ森が伐採されている現実があります。ギョボクをはじめ照葉樹林の現在の問題ついては、今後yakushimafilmでも触れていきたいと思います。
海岸近くの森は照葉樹林と呼ばれる森でギョボクだけでなく多種多様な樹木が生きていて様々な昆虫の生きる場所として必要な場所です。もちろん人間が暮らすために、家や畑、植林などは必要です。人間と昆虫、同じ島に生きていくためにもバランスが必要だと感じています。ツマベニチョウの美しい姿が、小さい生き物たちのことを思い出すきっかけになればと願います。

【ギョボク】

【照葉樹林】

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