年内は予約の取れないお寿司を食べる唯一の方法

屋久島空港近くに、完全予約制でカウンター席が5つだけの寿司店がオープンしたのをご存知だろうか。

噂で聞いた人も多いかもしれないが、なんとこの店、2024年内はすでに予約がいっぱいらしい。
今回はそれでも、寿し駒のお寿司を食べたい人のために、詳しい情報を得るため取材させてもらった。

普段は熊本。月に一度の屋久島と2拠点生活。

そもそも「寿し駒」の営業日は毎月21日から24日の4日間だけと決まっている。

オーナーの白見さんは普段、熊本県西原村で「寿し駒」の看板を掲げ、自転車で寿司を売りながら生活していて、月に1度屋久島に来て店舗の営業をしている。

屋久島に初めて来た時からこの地の虜になり、20年ほど前に移住。
その後、家庭の事情で屋久島を出ることになり、熊本県内を自転車で行商するケーキ職人の新本高志さんから、行商用の自転車を譲り受けたことがきっかけで行商の寿司店を始めたそうだ。

行商用の自転車をよく見ると、”トタン屋根のケーキ屋 ア・ラモート”と書かれている。

チャンスは月に一度。赤い自転車でお寿司を行商

実は毎月4日間の営業を終えた翌25日は行商営業を行う。
12時にお店を出発し、空港方面か安房方面のどちらかに向かうそうなので、確実に寿司を食べたい場合には出発地点となるお店付近で待つのが良さそうだ。

寿司は押し寿司が中心で、その他に巻き寿司やいなり寿司などがある。
この日私が白見さんと会ったのはSOMES屋久島の駐車場の辺りで、13時過ぎだったが、見ての通りお寿司は殆どが売り切れていた。

驚きなのがその値段。寿司のネタは熊本と屋久島がコラボし、どちらも新鮮なものを楽しめる。
多くの人が寿し駒が来てくれるのを毎月心待ちにしているのもうなずける。

その理由として美味しいお寿司はもちろんの事、白見さんの人柄に尽きる。
優しくそれでいて丁寧は接客は「またこの人のお寿司を食べたい!」と強く思わせてくれる。

来年以降の予約について

最後に、現段階で2025年の1月と2月は屋久島での営業は休業し、3月からスタートを予定している。また来年からは予約システムが変更となり、1ヶ月単位でのご予約のみとなる。
その月の19日の午前8時~予約を開始し、予約方法は電話のみ。
営業時間は、昼の部:12時~14時、夜の部:18時30分~21時の二部制。

お店も行商も一人でされているので、どうしても稼働日数やお寿司の数量に限りが出てしまうが、常に一生懸命で笑顔の白見さん。
これからも無理のない範囲で、多くの人に元気にお寿司を届けて欲しいと願う。

Photo & Text:SHU ITO

寿し駒

Tel: 090-9656-2233
住所:〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬田413−73
Map:https://maps.app.goo.gl/WnsMbxxHdPzngLzR8
インスタグラム:https://www.instagram.com/sushikoma_nishihara.yakushima/

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