渡邉優子さん/㈱やわら香 代表取締役
屋久島の香りを届けるー
屋久島の地杉で抽出した精油やアロマスプレーなど、島の香りをテーマにしたショップ
“やわら香”。
屋久島空港から宮之浦方面へ5分ほど向かうと、まっすぐ伸びた県道沿いに、地杉を施した素敵な建物が見えてくる。代表取締役の渡邉優子さんは愛知県から移住。きっかけはサバイバル力を磨きたいという想いから移住を決意したが、そこから屋久島の植物から精油を抽出しようという“やわら香”の創設メンバーとの出会いに繋がり、その後“会社を経営する”という、全く想定外な屋久島ライフに展開した。
渡邉さんが屋久島の存在を知ったのは、10年ほど前に古本屋でたまたま手に取った屋久島の写真集。その時は「こんな場所が日本にあるんだ。いつか行ってみたいな」と憧れを持った。
しかし、だんだん「屋久島に住みたい」という気持ちが芽生え、その本心に正直になるまでは、毎日モヤモヤと思い悩んだという。次第に「人生一度しかないのだから、素直に思い切って飛び込んでみよう」と気持ちが切り替わり、移住を決意した。
初めて屋久島に降り立ったときは、なぜか懐かしさを感じたという。「小さい頃から山の稜線を眺めるのが好きだったせいかも」と話すが、懐かしさと同時に屋久島の自然が醸し出す“濃い香り”が飛び込んできた。
そんな渡辺さんが率いる“やわら香”は、屋久島の里山で間伐した樹木などの原材料から、“水蒸気蒸留法”で精油を抽出しており、香りのプロダクトとして商品化された精油は、島の香りをお土産品としても楽しむことができるため、観光客にも大人気。
また、島で抽出した精油を使ってのアロママッサージ施設S.P.A KIOKUは、ショップから少し離れた森の中に静かに佇む島の地杉だけで建てられたプライベートサロン。鳥の鳴き声や小川のせせらぎを聞きながら島の精油で身体をほぐされると、まるで自然と溶け合っているような気持ち良さだ。
地域資源を活かす仕事に従事し、島のことを真剣に考える人々との出会いの中で、「自分が住んでいる場所の役に立つ働き方を考えるようになった」という渡邉さん。
創立から6年を経て、現在は鹿児島市内にアンテナショップ“和の香りラボ・島の記憶”を準備中。「原風景が残る屋久島に足を運ぶきっかけ作りを“香り”で行っていきたい」と語る。
MBCラジオ「やくしまじかん」 2015年7月18日OAより
やわら香
住所 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町楠川1471-5 |
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電話番号 | 0997-42-0109 |
営業時間 | 10:00〜18:00/定休日水・木曜日(祝日の場合は営業) |
ホームページ | yawaraca.jp |
フェイスブック | http://m.facebook.com/8940yawaraka |