西 優樹さん / グランピング施設「SOLMU MATKA」

屋久島初のグランピング施設を開業した木工作家

「自然の中でのびのび子育てを」

そんな理由でこの島に移住してきたのが、島の南西、平内集落で木工所「SOLMU PUUT」を営む西優樹さん。釣りが好きで、天草や甑島も検討したが、ひと足先に移住した義姉一家の暮らしぶりに触れ、屋久島に居を定めた。

西 優樹さん / グランピング施設「SOLMU MATKA」

ヨガスタジオを営む義姉のおかげで、移住早々、島には知り合いだらけ。「雪苔屋」(永久保)の椅子とテーブル、「日具」(宮之浦)のパーテーション、「珈琲はまゆ」(湯泊)のランプシェード、西さんの作品は島のあちこちの店で目にできる。島暮らしのために木工の技術を身につけ、移住とともに独立を果たした、デビューほやほやの木工作家だが、作品を目にした人が、次々に注文するという、うれしい循環が生まれている。
移住当初は、手に入りやすい外国産材や島の地杉を使うことが多かったが、最近では、方々から声がかかり、クスノキやタブ、シイノキなど、屋久島産の広葉樹を扱うことも増えてきた。屋久島に生息するヤクシカの皮にも、興味を持ち、椅子のクッションに使ってみたり、トレイやランプシェードとして木材に貼り合わせてみたり、意欲的に島素材を取り入れている。

移住2年目となるこの春、西さんが新たに始めたのが、グランピング施設「SOLMU MATKA」。
グランピングとは、グラマラス(魅惑的な)とキャンピングを組み合わせた造語。あらかじめ設営された家具付きテントなどに宿泊し、自然を近くに感じながらも、キャンプ支度の煩わしさからは解放されるというスタイル。

屋久島の特徴でもある巨大な花崗岩の上に敷かれたウッドデッキには、デンマークのブランド「ノルディスク」の16人用テントを設置。広々としたテント内には、シングルベッドが2台、コーヒーテーブルや2人掛けソファ、ミニ冷蔵庫も備えられ、ホテルのような雰囲気にしつらえられている。

西 優樹さん / グランピング施設「SOLMU MATKA」

壁一面を占める六角形の枠を積み上げた棚には、トレイやボウルなどの木工品が整然と並ぶ。テント内のすべての家具や日用品はその場で購入、またはセミオーダー可能。家具などは、実際に使った上で、購入を検討することができる。宿泊客がいない日には、ショールームとして訪問することもできる。

西 優樹さん / グランピング施設「SOLMU MATKA」

「SOLMU」とはフィンランド語で「結び目」を、「MATKA」は「旅」、 「PUUT」は「木」を意味する。この場所で、木工品と旅人との幸福な出会いが、いくつも生まれることだろう。

西 優樹さん / グランピング施設「SOLMU MATKA」

取材:一湊珈琲編集室 高田みかこ

SOLMU

  • 〒891-4406 鹿児島県熊毛郡屋久島町平内93-10
  • TEL:080(7140)0345
  • 営業時間:10:00~17:00(要予約)
  • URL:https://solmu-yakushima.com

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