川口明子さん/「小屋カフェ 日と月と」
川口さんは、広島出身。屋久島に移住してきた。
いまは、「屋久島ウエディング」を提案するウエディングプランナー、そしてカフェ店主。二つの顔を持つ。
「小屋カフェ 日と月と」はその名の通り、10平方メートルないちいさな「小屋」だ。
テイクアウトの飲み物を提供している。
店がある安房集落は、かつて屋久杉を運び出す港として栄えた。いまも屋久杉の工芸店が多く立ち並ぶ集落として知られている。
そうした土産物店のひとつ「杉匠」の駐車場の片隅に、「日と月と」はある。
店名の由来は、自身の名前の明子から。
「そんなに明るい性格じゃないのに」と、自分の名前が嫌だったという川口さん。
あるとき、「『明るい』っていうのは、『自分が明るい』っていうことじゃなくて『周りを明るく照らす』ことなんだよ」と教えてもらった。以来、名前が好きになった。
店を始めるにあたって、「明」を分けることにしたが、「日と月」だとひとりぼっち。最後に「と」を入れることで、「誰か」「何か」と繋がることができるんじゃないかな、と思ったそう。
カフェのいちおしは、季節のフルーツソーダ(400円〜)。2か月に1回のペースで屋久島の果物などを素材に、手作りのシロップを作って、それを使ったソーダを提供している。
フルーツは年中恵まれている島。生産者が直接小屋に来て、「こういう果物があるけどどう?」と提案してくれることも。
定番メニューはコーヒーや、たっぷりのスパイスを使ったミルクチャイ。日替わりのスペシャルメニューとして、旬の野菜を使ったスープを提供することもある。
カフェのもうひとつの魅力は、明子さんに加え、6人の「スペシャル店主」がいること。
ガイドやエステティシャン、マッサージ師、様々な職業の友人たちが、明子さんの代わりに時々店に立つ。「店主」たちが語るおすすめアクティビティは、2年暮らした明子さんにとっても新鮮だ。
駐車場の片隅の小さな小屋は、観光客や地元客、出会った人同士で交流が広がる、ホットな情報交換の場になっている。
小屋カフェ「日と月と」
営業時間 | 午前8時から午後5時まで※木曜は休み |
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ホームページ | https://www.instagram.com/hi_to_tsuki_to/ |