御調伸一郎さん/屋久島ウルトラマラソン実行委員長
屋久島を一周するマラソンイベントの仕掛け人
来年の1月13日で4回を重ねるマラソンイベント「屋久島一周ウルトラecoマラニック」を立ち上げた御調伸一郎さんは、自身も各地のウルトラマラソンに参加してきた愛好家。
初めての来島で、屋久島に降り立ってすぐに、「これほどウルトラマラソン向きの島はない」という印象を受けたという。島の海岸沿いを1周する約100キロメートルの幹線道路は、アップダウンが激しく、海や山の景色がダイナミックに移り変わり、変化に富む。
縁あって移住後、山岳ガイドとして働きながら、島のマラソン愛好家と知り合う中で、道路の使用許可や会場の確保など、仲間たちと共に一つ一つ課題をクリアし、移住から3年で大会の実現にこぎつけた。
大会は、順位やタイムを競う通常のウルトラマラソンではなく、決められた時間内に、自分のペースで決められたコースを走る「マラニック」スタイル。
「マラニック」とは、「マラソン」と「ピクニック」を合わせた造語で、景色やエイドステーションでの食事を楽しみながら走れるとあって、近年、愛好家を増やしている。仮装ランナーが多いのもマラニックの特徴で、様々なキャラクターの衣装や着ぐるみ、かぶり物をしたランナーたちが、沿道の人々の目を楽しませる。ビニール袋を手に、ゴミを拾いながら走るランナーの姿も見られる。
今年は、島の東に位置する「シーサイドホテル 屋久島」(屋久島町宮之浦)から朝の5時にスタートし、21時までに同じ場所にゴールする。世界遺産エリアを走る25キロメートルのコースもあり、こちらは小学生や高齢者のエントリーも目立つ。
大会を運営するのは、マラソン愛好家を中心としたボランティアの面々。もちろん御調さんも当日はスタッフに徹する。毎年、参加者から届くアンケート回答が御調さんの宝物。参加者やボランティアの意見を取り入れつつ、年々良くなる大会を目指し、マラソン漬けの日々を送っている。
マラニックへのエントリーは終了しているが、ボランティアはまだまだ受付中。
(取材:一湊珈琲編集室 高田みかこ)
屋久島一周ウルトラECOマラニック
http://yakushima-sports-project.com/index.html
NPO法人屋久島スポーツプロジェクト
住所 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房446-11 |
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電話番号 | 0997-46-4520(TEL/FAX) |
ホームページ | http://yakushima-ultramarathon.com |