馬場貴海賀さん / カフェ「キヨコンネガイ」オーナー・書道アーティスト

一湊集落にこだわるカフェ&書道アーティスト

屋久島北部の港町一湊集落にかかる橋を渡り、川沿いの細い道を入るとコンクリート三階建てのお宅が見えてきた。「キヨコンネガイ」愛らしい筆文字で描かれた看板が出ている。

馬場貴海賀さん / カフェ「キヨコンネガイ」オーナー・書道アーティスト

大きな太陽のように明るい笑顔で迎えてくれたのは、カフェ「キヨコンネガイ」の 馬場貴海賀さん。高校まで屋久島一湊集落で育ち、大学と就職は県外に出た。キヨコンネガイとは“一湊弁”で「きよこ姉さんの(キヨコンネ)おうち(ガイ)」という意味。貴海賀さんのお祖母さんのキヨ子さんお宅だったそう。「とにかく一湊が大好き」という貴海賀さんが作るお料理のメニューは、一湊集落の名産品“サバ節”を使ったものが多い。

馬場貴海賀さん / カフェ「キヨコンネガイ」オーナー・書道アーティスト
↑コメントが面白いカフェメニュー

そんな貴海賀さん、実は“書道アーティスト”というもうひとつの顔を持ち、国内のみならず海外でも展覧会や個展を開いている。きっかけは、友人と二人で行った路上パフォーマンスだった。書道を幼稚園から続けていたということもあり、筆で文字を書き見物客に渡したところ、とても喜ばれたという。

「立ち寄ってくれた人がすごく喜んでくれた姿を見たとき、すぐに“これやりたい!”と感じました」

その後、会社を退社し原付バイクでの日本一周や、岡山でゲストハウスの女将、アジアヨーロッパ旅行を経験。その間もずっと書道パフォーマンスを行っていた。実はその頃、島へ帰ろうか迷っていたというが、東京ビッグサイトでの書道イベントに参加し、改めて書くことの楽しさを実感した貴海賀さん、「書道をライフワークにしたい」と強く感じたという。そして活動を続けるうちに様々な人とのつながりができ、清水寺での書家の展覧会や海外でのグループ展などに声がかかるようになった。その後島に戻り、拠点を一湊に置きながらカフェと書道アーティストとして島内外を飛び回る日々を送っている。

馬場貴海賀さん / カフェ「キヨコンネガイ」オーナー・書道アーティスト

『“正しい”と“正しい”をつなぐ』ニース国際美術展出品

馬場貴海賀さん / カフェ「キヨコンネガイ」オーナー・書道アーティスト

一湊で開催した“音楽とチーズと書道のイベント”

「私は一湊の人達に育ててもらったと思ってるんです。キヨコンネガイは、“シャイだけどあったかい一湊の人たち”と“外から来た観光客や移住者”を繋ぐ場でありたい。外から来た方には大好きな一湊人達のことを知ってほしいし、また島しか知らない一湊の子供達には外の人との触れ合いを通して、“あなたの可能性はまだまだある”と伝えられたら嬉しいです」

馬場貴海賀さん / カフェ「キヨコンネガイ」オーナー・書道アーティスト

一湊弁を手ぬぐいに!

屋久島から世界へ飛び出して“書道アーティスト”という自分の可能性に気付いた貴海賀さん。一湊の大きな太陽に引き寄せられるように、今日も誰かがキヨコンネガイに立ち寄るのだろう。

カフェ「キヨコンネガイ」オーナー・書道アーティスト

Facebookページ https://www.facebook.com/kiyokonnegai/

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