藤森恵里さん/屋久島テイクアウト サムズ(SOMES)屋久島店「たまりば」

島内の飲食店が集まり週2回のテイクアウト販売!
いろいろな店舗の味が1度に楽しめる

屋久島空港近くのファミリーショップ『サムズ(SOMES)屋久島店』、敷地内にある多目的スペース”たまりば”で、島の飲食店が自慢の品を持ち寄り、週2日だけのテイクアウト販売が始まっている。

「こんなときだからこそ、島内の飲食店がみんなで一緒に盛り上げていけたら!」

”屋久島テイクアウト”発起人の1人である藤森恵里さん。島内の飲食店で力を合わせてこの時期を乗り切ろうと、様々な取り組みを行っている。

コロナウィルスの影響で、島内でも軒並み飲食店が営業時間を縮小したり、テイクアウトに切り替えたりと、これまでの営業スタイルを変えざるを得ない状況に追いやられた。そんなとき、なんとかこの苦境を乗り越えようと立ち上がったのが、”屋久島テイクアウト”だ。おもにFacebookで島内のテイクアウトできる飲食店の情報を掲載しているが、それに加えて先月から、島内の飲食店数店舗が1箇所に集まり、それぞれのお店の味をテイクアウトできるという、もうひとつ新たな取り組みが始まっている。
FBコチラから
「もともとは、宮之浦にあるカフェ”ヒトメクリ”の佐藤未歩さんから、『一緒にやらない?』と、声をかけていただいたのが発端でした。聞けば、”飲食店の手助けになるように”と、サムズさんが御厚意で駐車場横に併設する”たまりば”というスペースを貸していただいたとのこと。お店を開けたくても開けられない私達飲食店にとって、本当にありがたいお話だと感じました。ちょうど、友人である小屋カフェ”日と月と”の川口明子さんと”屋久島テイクアウト”を立ち上げていたので、活動を一本化することにしたのです」

なるべく三密を避け、建物内に立ち入らなくてもいいように、外にメニューの書いた黒板を置き、窓口で品物を受け渡すよう配慮している。オープン日には、SNSでの告知のみだったのにもかかわらず長蛇の列ができ、島では珍しい光景となるほどの大盛況だった。

この時期だからこそできた飲食店同士の横のつながり

藤森さんや佐藤さんのネットワークをはじめ、屋久島テイクアウトの宣伝力が功を奏して、次第に参加店舗も増え、今では週代わりで様々なメニューが並ぶ。お弁当やカレー、巻き寿司、本格窯で焼いたピッツァや、焼き菓子やパンなど、ここに来れば一度に様々な店舗の味が持ち帰れるため、買い物ついでに立ち寄る人が後を立たないという。

「実は、コロナウィルスの影響を受けて、これまで地道にコツコツやっていた飲食店経営者さんのなかには、モチベーションが落ちてしまっていた方もいらっしゃいました。でもこうやってお客様の顔を見て、自分が作った料理を喜んでもらえているこを感じると、またやる気が出てきたと喜んでいらっしゃいました」

藤森さんは鹿児島市出身。屋久島へは当初ボディケアのセラピストとして移住した。離島が好きでこれまでも様々な場所に住んだというが、屋久島がこれまでで一番自分に合っていると語る。

「屋久島が大好きなんです。海も山も川もあって、自然の中で遊ぶことが好きな私にとっては最高の場所!住めば住むほど好きになります」

そんなアクティブな藤森さんに今後の活動を聞いてみた。

「この活動を通して、飲食店同士の横の繋がりができ、協力し合えたことは、何よりもの収穫でした。これから、それぞれ自分のお店を再開させることになると思いますが、できれば”たまりば”で飲食店が集えるイベントなどができればと思っています。せっかく繋がったのだからみんなで盛り上げていきたいです」

この時期だからこそ繋がれた仲間と、島の食の未来を作っていくのだろう。

サムズ屋久島店敷地内”たまりば”
日 11:00〜13:00、16:00〜18:00
月 11:00〜売り切れ次第終了

name 住所 FB
屋久島テイクアウト 鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬町サムズ内 コチラから

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